花街界隈でお目にかかれる舞妓さんこそ
花名刺を広めた「人」なのです
花名刺の広まった由来でもある舞妓さん。京都の花街界隈をそぞろ歩けば、艶やかな着物に身を包んだ舞妓さんの姿を目にすることができます。こちらでは、京都を物語る代名詞のひとつ、舞妓さんについて簡単にご紹介します。

花街界隈でお目にかかれる舞妓さんこそ
花名刺を広めた「人」なのです
花名刺の広まった由来でもある舞妓さん。京都の花街界隈をそぞろ歩けば、艶やかな着物に身を包んだ舞妓さんの姿を目にすることができます。こちらでは、京都を物語る代名詞のひとつ、舞妓さんについて簡単にご紹介します。
舞妓さんとは、京都・花街で芸子(芸妓)見習いに励む者のこと。明確な基準はありませんが、おおむね20歳くらいまでの若い娘さんに限られています。
一人前の芸子になる日を目指し、通常半年〜2年ほど「仕込みさん」としての修行期間を設け、花街のしきたりや行儀作法、独特の京言葉、接客方法などを一通り身に付けます。
仕込みさんとしての修行を無事に終え、舞妓さんになる前の1カ月ほどは「見習いさん」として過ごす期間。芸子さんたちに混じり、お茶屋さんの仕事を手伝いながら、お座敷に上がるための勉強に励むのです。
置屋の女将と茶屋組合の許可が下りれば、晴れて舞妓としてデビュー。お披露目として紋付の黒い着物にだらりの帯の姿で、お茶屋さんへごあいさつに回ります。
艶やかな姿が印象的な舞妓さん。この舞妓さんの衣装や髪型にはすべて決まりがあります。
衣装は肩上げのされた振り袖の着物に、ぽっくりの下駄とだらりの帯。これが舞妓さんのいでたちです。年齢が若いことから、華やかな衣装を身にまとうことが多く、最近では芸子さんより舞妓さんのほうが花街の象徴的な存在となっています。
髪型は、すべて自毛。初期は「割れしのぶ」という髪型に結い、2〜3年ほど経つと「おふく」に。芸子さんへの襟替えの時には「先笄」を結うのがしきたりです。
ちなみに舞妓さんが頭に飾るかんざしは、「花かんざし」といい、月ごとに季節を感じさせる草花をあしらった華やかなもの。こんなちょっとした装飾品にも、四季をいとおしむ日本人の気質が受け継がれているのです。

舞妓さんの本業はお茶屋さんにおける接待。現在は祇園甲部、宮川町、上七軒、祇園東、先斗町の五花街で舞妓さんが活躍しています。かつては「一見さんお断り」の閉鎖的な世界であった花街も、時代の移り変わりとともに様変わり。観光の途中で気軽に楽しめるお茶屋さんも増えているといいます。
とはいえ、組合の悩みは地元京都から舞妓さん志願者が少ないこと。ブームが追い風となり、志願者自体は増加傾向にあるものの、その大半は地方出身者で占められているそうです。
最近ではメディアへの露出をはじめ、海外からの仕事も幅広くこなしている舞妓さん。古都・京都の芸能文化を伝承する担い手として、地方はもちろん、地元京都からも舞妓さんのなり手を多く育成できるよう、多方面から期待が寄せられています。